氏名 : 冨永 駿平 (281467121)
所属 : 白石研
題目 : 平行二平板間回転乱流の直接数値計算
概要 :
回転乱流とは、 回転によってコリオリ力を受けた乱れた流れのことである。 それは工学や地球流体力学、天体物理学など幅広い分野で、 重要な役割を果たしている。また、身の周りで見られる回転乱流では、地面などの固体壁境界を有している場合が多い。壁面の回転乱流への影響も、現象の鍵を握る要素である。本研究は、壁が回転乱流にどのような影響を与えるかを調べることを目的とする。
回転乱流には、以下のような特徴がある。回転軸方向に伸びる柱状渦の形成、回転と同じ向きの局所渦が卓越する渦の対称性の破れ、そしてエネルギー減衰の抑制である。本研究では、これら3つの特徴に対する壁の影響について、直接数値計算(Direct
Numerical Simulation ; DNS)を行うことによって調べた。DNSを行うことで、実験では測定が難かしい物理量や構造を得ることができ、純粋な壁の影響について調べることが可能となった。計算には、壁面を有する流れとして最も規範的な流れである、平行二平板間乱流(チャネル乱流)を用いた。
目次に戻る