氏名 : 伊藤 圭介 (281267022)
所属 : 河口研
題目 : アンバランスなType 1一般化Feistel構造に関する研究
概要 :
平文を固定長のブロックに分割し,ブロック毎に暗号化及び復号を行う暗号をブロック暗号という.
ブロック暗号における代表的な構造として,Feistel構造が知られている.それを応用したGeneralized
Feistel構造はFeistel構造に比べ,非線形関数(F関数)が小型であるためハードウェア上での実装に適しているという特徴を有している.
またGeneralized Feistel構造は内部のF関数の構成によって様々な種類が存在する.柳原らはF関数が一つのみの場合において,Type
1, Source-Heavy, Target-Heavyといった種類のデータの拡散性能の解析・評価を行った.
本研究では内部のF関数が一つのみの場合のGeneralized
Feistel構造において,全データラインをd本,F関数の入力ラインをs本,出力ラインをt本,F関数の入出力に関与しないデータラインをu本とおくことで,従来研究で扱われたType
1, Source-Heavy, Target-Heavyの全てを一元的に一般化したUnbalanced Type1 Generalized
Feistel構造を提案する.また,提案するGeneralized
Feistel構造のデータラインの置換に左巡回シフトを用いた場合の拡散性能を解析する.その結果得られた拡散性能を表す数式はdとuのみで表すことができ,拡散性能はuが大きくなることによって大幅に低下していくことが明らかとなった.
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