氏名 : 正井 宏明 (281167257)
所属 : 古橋研
題目 : テンソル表現を用いたアンケートデータ解析手法に関する研究
概要 :
アンケートデータは,評点による回答という形で人々の感性を数値化したものである.
このようなアンケート調査では,評定尺度法やSD法が広く用いられており,その解析には一般的に主成分分析や因子分析などの様々な多変量解析手法が用いられてきた.
主成分分析は,高次元データをよりすくない変数へ要約して次元圧縮を行い,2次元あるいは,3次元空間に射影して,データの構造を視覚的に把握することができる.
その主成分分析の計算は,特異値分解(SVD)を用いて計算することができる.
これらの多変量解析手法を用いるためには,データの構造が2次元の行列で表現されている必要がある.
しかし評定尺度法やSD法により得られたアンケートデータは,質問×評価対象×回答者の3次元構造をしている.
そのため従来は,いずれかの次元を平均や統合することによりデータを2次元行列化することが行われてきた.
そこで本研究では,アンケートデータに対して,2次元の多変量解析を3次元に拡張した3-modeSVDアルゴリズムを用いて,有効性を検討する.
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