氏名 : 中島 康治 (281167141)
所属 : 美宅研
題目 : 筋肉の収縮運動に関与するタンパク質の解析
概要 :
本発表では筋肉の収縮運動に関与するタンパク質である、トロポミオシンに着目し、アミノ酸配列から予測されるその特徴について述べる。筋肉の収縮運動はアクチンとミオシンと呼ばれるタンパク質の相互作用によって引き起こされています。
トロポミオシンはこの相互作用を制御するトリガーの様な役割を担っていると考えられています。そのような特徴を持つトロポミオシンはコイルドコイルという構造をとっています。
コイルドコイル構造はアミノ酸配列が7残基ごとの周期配列を持ち、一般的に硬くて大きな構造をとる事が知られています。その為、一見すると筋肉の収縮運動の様な柔軟な動きには繋がらないと思うかもしれません。
しかし、heptad breakと呼ばれるコイルドコイルの7残基周期性の崩れた領域にいくつかのコイルドコイルの折れ曲がり部位が見られることが分かってきました。
本研究では、SOSUIcoilというコイルドコイルのheptad
break領域を予測することの出来るツールを用い、トロポミオシンのheptad
break領域が筋肉の収縮運動にどのように影響するのか究明を目指します。
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