氏名 : 中村 匡邦 (280967217)
所属 : 古橋研
題目 : アンケート解析における可視化を用いたプロファイリング手法に関する研究
概要 :
近年,企業は顧客の要望を確かめるためにアンケートを行い,アンケートの解析結果に基づき,商品の改良を行ったり販売の方向性を定めたりしている.しかしながら,
アンケートデータを適切に解析する方法はいまだ確立されておらず,有効なアンケート解析手法の開発が望まれている.
アンケートデータの解析におけるプロファイリング手法の一つとして,重み付き数量化三類手法がある.この手法では,グループと属性との関係性を多次元尺度構成法
(MDS)を用いて視覚的に表すことが可能であるが,クラスタと属性との関係を正確に可視化するためには(クラスタ数−1)次元が必要となる.そのため,可視化として
有効な2次元で結果を表示した場合,クラスタと属性の関係性がうまく可視化できない場合がある.また,MDSは非線形写像手法であり,属性およびクラスタの初期配置依
存性も問題となっている.
そこで本研究においては,クラスタと属性の関係の把握がより行いやすい可視化結果を得ることを目的に,MDS実行前のデータの初期配置をあらかじめ調整する方法を検討
する.発表では,初期配置の調整を行わなかった場合の可視化結果と比較し,提案手法の有効性を検証する.
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