氏名 : 甲良 祐也 (280967136)
所属 : 旧安藤研(河口研)
題目 : 命令発行キューのパイプライン化
概要 :
プロセッサのInstructions Per Clock(IPC)を増加させるための手法の一つに,命令発行キューを拡大するという手法がある.しかし巨大な命令発行キューは,クロック速度を低下させてしまうため,単純に拡大することが困難である.そこでクロック速度低下を抑えるためにパイプライン化を行うが,命令発行キューのパイプライン化は依存関係にある命令を連続で発行することを阻害し,IPC低下を引き起こしてしまう.
本研究はパイプライン化によるIPC低下を抑えるため,履歴を用いた投機的な命令発行手法を提案する.本手法では学習モードと呼ぶ学習期間と投棄モードと呼ぶ投機的な発行を行うモードを作成する.学習モードでプロセッサを低速動作させ,パイプライン化されていない場合の命令発行順を学習し,投棄モードで学習結果を利用,該当命令を投機的に発行することにより,IPC低下を抑えることができる.
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