氏名 : 山家 慎一朗 (280867220)
所属 : 古橋研
題目 : 対象空間上における質問間距離を用いた回答者の分類に関する研究
概要 :
近年,マーケティングの分野では,アンケートデータなど人の感性が含まれたデータを解析することで,販売戦略の計画立案や新製品の機能設計などが行
われている.アンケートを行う一般的な手法の1つである評定尺度法では,複数の対象と質問項目が用意され,回答者は質問に答えて対象を評価し,対象
への印象が定量化された評点データが得られる.しかし同じ質問項目でも回答者によって質問の捉え方は異なることで,質問者が意図した評点データが得
られず,回答にノイズを与えてしまうことがある.また質問数が多いことで回答者に負担がかかり,適切な回答が得られないことがある.これらの問題を
解決するためには,適切な質問設定を行う必要がある.そこで本研究では,アンケートにおける質問項目の検討を目的として,対象空間上における質問間
距離を定義し,回答者の質問の捉え方に対する検討を行う.本研究では,質問の捉え方に基づく回答者の分類手法を提案する.提案手法では,アンケート
の各回答者における質問の捉え方の類似性に基づいた回答者マップを作成し,インタラクティブにクラスタリングを行うことで,特徴的な質問の捉え方を
する回答者を抽出し,その質問の捉え方に対する解析を行う.
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