氏名 : 近藤 祐史 (280867069)
所属 : 金田研究室
題目 : 3次元電磁流体乱流のエネルギー輸送
概要 :
核融合装置・天体プラズマ・地球コアの熔鉄などでは電磁場の変動をともなった流れが存在し、その多くは乱流である。
これら高レイノルズ数乱流の自由度は莫大であり、直接数値計算によって全自由度を扱うことは、近い将来出現すると期待されるスーパーコンピュータをもってしても不可能である。
そのため数理物理的に根拠のある自由度縮約手法の開発が望まれている。
自由度縮約手法として、乱流場の大半のエネルギーを占める大スケールのみを解像し、一方大半の自由度を占めるが統計的に普遍性が期待される小スケールをモデル化する方法が有望なものの一つである。
電磁流体乱流では、大スケールの全エネルギー(運動学エネルギー+磁場のエネルギー)が非線形相互作用によって小スケールへと輸送されていき、最後に粘性、磁気拡散が重要となるスケールにて散逸することが知られている。このエネルギーの輸送は乱流を理解する上で重要であり、モデル化にあたっても重要となる。
そこで、本研究では3次元電磁流体乱流場データを用いて大スケール、小スケール間のエネルギー輸送の統計的性質を調べる。
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