氏名 : 青山 俊介 (280867018)
所属 : 金田研
題目 : 肺気道のボクセルモデルを用いた気流シミュレーションの評価
概要 :
喘息や慢性気管支炎といった肺疾患を診断、治療するための有効な手段として、CT画像の利用が挙げられる。しかしCT画像は組織形状の可視情報であるため、利用には医師の経験が必要とされる。肺疾患が呼吸機能にどのような影響を及ぼすのかを評価するためには、可視情報のみでなく機能情報を得る必要がある。近年、肺の気管支をモデルとした分岐管内流れをシミュレーションし、呼吸時の気管支内部の流れ等の情報を定量的に評価する研究が行われている。
例えば、CT画像から気管支のボクセル情報を抽出し、ボクセルモデルを用いて気流シミュレーションを行う研究がある。しかしその計算精度に対する評価は十分でなく、多数の分岐を繰り返す気管支モデルを評価した研究はほとんどない。Fuseyaら(2008)は3つの分岐を含む気管支モデルに対して、物体適合座標系を用いて数値シミュレーションを行い、分岐管の3次元的展開が流れ場に及ぼす影響を調べた。
そこで本研究ではFuseyaらが作成した気管支モデルからボクセルモデルを作成して数値シミュレーションを行い、Fuseyaらの結果と比較することによりボクセルモデルを用いた気流シミュレーションを評価する。
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