氏名 : 伏屋 直浩 (280767226)
所属 : 金田研究室
題目 : 気管支をモデルとした分岐管内の流れ場解析
概要 :
人工呼吸器の開発や、アスベスト,車の排気ガス等の呼吸に伴い人体に取り込まれ
る有害な微粒子の影響の評価の為に、気管支内流れのシミュレーションによる研究
が進められている。ヒトの肺は、のどの部分から次々に約25回の分岐を繰り返す管
である気管支と肺胞からなっており、3次元的に広がっている。しかし、気管支は末
端にいくほど小さくなるのでCT-scanを用いても気管支全体の画像を得ることはでき
ない。この為、呼吸による気管支内流れのシミュレーションの研究では気管支全体
のモデル化を行っている。この気管支形状のモデルは実際の肺を計測した
Hosfieldet al(1971)やPedley(1977)によって提案され、現在広く用いられている。
しかし、現在のシミュレーションはこれらのモデルを使用したある1つの形状の分
岐管に対してのものである。実際の気管支は3次元的に展開しているので、分岐管に
よって張られる面同士の異なる角度(面角度)の影響を考慮に入れる必要がある。
そこで本研究では面角度の変化が流れ場に及ぼす影響や圧力損失を解析することに
よって、流体力学的な観点から気管支全体のモデルを提案することを目標とする。
目次に戻る