氏名 : 塚本 将弘 (280567138)
所属 : 金田研
題目 : シンク・コロケーション法を用いたチャネル乱流直接数値計算コードの開発
概要 :
境界のある乱流では境界層付近で乱流エネルギーの生成・散逸が活発におき、一様乱
流にはない特徴的な構造を示す。乱流の境界付近の性質は学術的にも工業的にもきわ
めて重要であるが、その理解のためには平行平板間の乱流(チャネル乱流)の大規模
直接数値シミュレーション(DNS)が非常に有効な手段であることが知られている。
チャネル乱流のDNSでは周期性を仮定した流れ方向とスパン方向にフーリエ・スペ
クトル法を用い、壁垂直方向にチェビシェフ・タウ法や差分法がよく用いられている
が、将来より高レイノルズ数のチャネル乱流のシミュレーションを行うに当たり、ど
のような数値解法が精度・効率の面で最適かどうかは必ずしも自明ではない。
そこで本研究では高精度、高効率な解法として知られているシンク・コロケーショ
ン法に着目し、壁垂直方向にそれを用いたチャネル乱流DNSコードを開発し、チェビ
シェフ・タウ法や差分法など他の解法と精度、効率などの比較を行う。
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