このように電力自由化が進むにつれ,電力需要の予測が大きな課題となる.なぜなら,予測の結果,もし電力が不足するのであれば,早めに手当てをする必要が生じるし,一方,もし余剰が出るのであれば,その分を電力市場で売ることができるからである.
電力需要に影響を与える因子は数多くあるが,そのうち最大のものは気温だと言われる.そこで本研究では,中部地方の電力需要データを被説明変数とし,これを気温データにより説明するモデルの作成を試みる.説明変数は複数の都市の過去数日間の気温データとし、これらの変数減少法、遺伝的アルゴリズムなどを用いて,変数選択の最適化を行い、モデルを構築する.