そこで本研究の目的は、血流の拍動にあわせて血管壁面が変化する計算スキーム
を開発することである。血管壁面の柔軟な変形を可能にするために3次元非圧縮性の
スキームの境界にPeskinによって提案されたImmersed
Boundary Methodを採用する。この手法は、Navier-Stokes方程式に外力項を加
えることで境界を表す方法である。
現在は2次元非圧縮モデルでのスキームの開発に取り組んでいる。今後、拍動
に合わせた血管の変形モデルを考え、最終的には3次元モデルでのスキームを開発
し、壁面の変形しない場合と比較する。