DE(二重指数型数値積分)公式 は、1974 年 高橋、森によって提案された、汎用的な積分公式であり、広く使われている。 DE公式 は、最も少ない分点数で、最も 高い 精度を導くという意味で最適な公式になっているため、収束がとても速い。ま た、端点で無限大に発散してしまうような、特異性を持つ被積分関数でも精度よ く計算できるという特徴を持っている。
本研究では、DE公式 に関する研究を、メ モ リが許す限り任意精度で計算できる多倍長 を用いて、高精度計算を行った。高精度計算を行うことで、漸近的評価 が十分可能な、大きな分点数での計算が可能であり、理論誤差と実験誤差の関係を正 しく評価できる。そこで本研究の目的は、高精度計算によって、より厳密に理論 誤差と実験誤差の関係を調べることであり、その調査結果について、ポスター セッションで発表を行う。