氏名 : 林 一樹 (280167245)
所属 : 金田研究室
題目 : チャネル乱流のシミュレーションコード開発とその並列化
概要 :
これまで、周期境界条件での3次元乱流場を対象とした直接数値シミュレーション(DNS)を用いて数値実験を行って来た結果、多くの知見を得ることができた。しかし、実際の現象を考えたとき、周期境界でない場合が多い。
そこで、本研究ではより実際の現象に近い乱流場の数値実験を行うため、平行平板間を流れる流体現象をシミュレーションするDNSを開発している。つまり、3次元のうち、2次元は周期境界条件、もう1次元を両端に境界(平行平板)をもつDNSである。
実際のシミュレーションプログラムには、空間微分に対してスペクトル法を用いる。周期境界条件を適用する方向にはフーリエスペクトル法を用いることができるが、平行平板が存在する方向、つまり、境界の存在する方向にはフーリエスペクトル法を用いることができない。そこで、そのかわりにチェビシェフ・タウ法を用いた。
今後は、スペクトル法以外の方法、例えば結合コンパクト差分法といったスキームを用いたシミュレーションとの比較、MPIによる並列化、さらにはこれらのプログラムを用いた数値実験等を予定している。
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