氏名 : 長尾 慈郎 (280134207)
所属 : 末永研
題目 : 陰影情報と動画像情報を用いた物体形状復元とその内視鏡画像への応用に関する研究
概要 :
本研究は単一カメラから取得可能な画像情報を基に対象の3次元形状を復元することを目的としている。
近年の急速な計算機技術の発展により、比較的安価なPCでも高度な画像処理が可能になりつつある。
また一方医療の分野では、患者にかかる負担が小さいなどの利点から内視鏡を用いた検査や手術などが
広く行われるようになってきた。我々はこの内視鏡を用いた検査を支援するなどを目的として、
患者の3次元X線CT像から得られる体内の情報を計算機上で可視化・観察するシステムである
仮想化内視鏡システムを開発してきた。
仮想化内視鏡システムは臓器等の形状の他、距離の計測や血管等の表示、位置の提示などの機能も有している。
この機能は医師の実内視鏡を用いた観察において位置の把握が困難となる場合に活用できる。
とくに多数の分岐が存在する気管支を観察の際には有効である。
これらの情報を正しく提供するためには、システムが内視鏡の位置を把握する必要がある。
これを実現するためのカメラ動き推定において、我々は実内視鏡画像と仮想化内視鏡画像の類似度を用いている。
ここに臓器の3次元形状を利用することができれば、より高精度にカメラの動きを推定することが可能となる。
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