一方,歩行動物は,エネルギー消費を最小にするように,歩行速度によって歩行パタ ーンを変化させることが知られている.そしてこの歩 行パターンの生成と遷移のメカニズムは,神経回路を適切な行動が発現する状態に再 編成することによって実現されていると考えられてい る.
筆者らは神経回路の再編成現象に注目し,モデル化した神経修飾物質を用いた,多義 性・多型性を有する動的再編成ニューラルネットワーク を提案している.これにより,状況に応じて適切な行動を発現する多脚歩行ロボット のコントローラの構築が可能になると考える.本研究 では,四脚ロボットの適応的コントローラの進化的構築を目的とする.