液晶パネルに液晶を流し込む時、パネル内にわずかな隙間ができてしまう。
パネル内は液晶で完全
に満たされる事が望ましく、隙間ができてしまうという事は製品の品質上あまり
よくない。つまり、い
かに隙間をつくらずに液晶を流し込むかという事が工
業的に重要である。
流体力学効果と濡れの効果を考える事によってこの問題の原因と解決法をみ
いだせるはずである。
よって、本研究ではこの二つの効果を考えてシミュレ
ーションによってこの問題の原因を考える。この
問題に対して二つの原因を
考えた。一つは濡れの効果による厚み方向の界面の形状によるもの、もう一
つはパネルの内側の形状からくる場所による液晶の進展速度の違いによるもので
ある。実際にパネルに
液晶を流し込む際は、非常にゆっくりである(長さが
cmのオーダーのパネルに何日間もかけて流し込
む)。したがって、本研究
では流体力学の効果を考えない静的な解析と流体力学の効果を考えた動的な
解析の二つの解析を行った。