氏名 : 藤村宣昭 (289967236)
所属 : 金田研
題目 : 非等方性乱流におけるLESスペクトル理論モデルの a posterioriテスト
概要 :
３次元一様等方性乱流に対し、LESスペクトル理論モデルから得られる
エネルギースペクトルやエネルギー伝達関数は準定常状態においてDNSに
よる結果とよく一致することが分かっている。本研究では、場の等方性
を仮定したLESスペクトル理論モデルを初期の場が非等方な場合に適用し、
大規模なDNSの結果と比較することでその有効性のテストを行なう。
本研究で用いたLESスペクトル理論モデルは、
ad hoc パラメータを含まないLRA理論モデル,
EDQMN理論によるLesieur(1990)モデル,
EDQMN理論によるChollet(1985)モデル,
の３つである。また、比較のためSmagorinskyの渦粘性モデル(1963)も使
用した。
DNSの初期速度場は、速度の乱流成分の強度を非等方にした場合を考え、
エネルギースペクトルは３次元一様等方性乱流の大規模DNSより得られた
準定常状態のものを用いた。LESの初期速度場はDNSと同じものを波数15
で切断したものを用いた。
DNSとLESスペクトル理論モデルから得られるエネルギースペクトル形を
比較すると、よく一致することが分かった。またSmagorinskyモデルより
もLRAモデルのほうがDNSとの一致がよいことが分かった(図省略).
目次に戻る