氏名 : 都竹 隆広 (289967171)
所属 : 杉原研
題目 : Merileesのアルゴリズムのワークステーションクラスタ上での並列化の研究
概要 :
数値シミュレーションを精度良く行う為にはデータグリッドを細かく取る
必要があるがシミュレーションを行う対象が地球規模の流体の場合、
計算にかかわるデータ量と必要となる計算量は莫大になる。その為
並列計算機の使用が必要不可欠となっている。球面上の流体をシミュレーションする
時には差分法ベースかスペクトル法ベースのどちらかが使われており一般的に差分法
ベースは計算時間が早い分精度が落ち、スペクトル法ベースは計算時間が掛かる分精
度が高いという特徴がある。本研究では擬スペクトル法と呼ばれているスペクトル法
に近い高速解法を並列化して並列化のメリット、デメリットを調べることを目的とし
ている。擬スペクトル法は高速フーリエ変換を用いて緯度方向と経度方向の微分を求
めて計算を進める。この方法では高速フーリエ変換のデータ依存が複雑なため通信量
が多いという問題がある。それを回避する為にプロセッサーグリッドの取り方やデー
タの分散方法をどうするのが最適なのかを考えた。本発表ではワークステーションク
ラスタ上でブロックサイクリック分割と呼ばれる方法でデータを分散して簡単な問題
で擬スペクトル法を実装し、実行時間を測った。細分割数や縦、横の計算機台数と実
行時間の関係について発表する。
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