氏名 : 今井健太郎 (289967031)
所属 : 金田研
題目 : 結合コンパクトスキームによる球面上の非圧縮流体の計算
概要 :
現在、球面上の流体計算では球面調和関数を用いたスペクトル法が用いられることが多いが、この方法は格子点数が多くなると急速に計算効率が悪くなる。また、一般的な差分法ではスペクトル法に比べて計算時間の増大は少ないが、計算精度が低く、高波数の波の位相誤差が大きい。
一方、ChuとFanによって考えられた結合コンパクト差分法は、高階微分項も同時に求めることにより少ないステンシルで高精度を得る方法である。杉浦、石井らは昨年、この差分法の係数を適当に選択することでスペクトル法に近い解像度を得られ、浅水波方程式の計算に使用できることを示している。
本研究では、彼らの研究を発展させ、Williamsonのテストセットの中のまだ調べられていない、3(ジェット)、4(低気圧)、6(Rossby-Haurwitz波)のケースについて、この差分法の有効性を調べる。
目次に戻る