本システムの概略は次の通りである。屋内において部屋の入口付近を撮影できる 位置にビデオカメラを設置し、常時人物の入退室を監視する。カメラから得られた 画像は計算機によってあらかじめ登録された人物であるかどうかの照合を行い、 登録されていればその時刻を記録する、というものである。
画像を用いた入退室システムの利点として、ビデオカメラと計算機という 比較的安価な装置を用いることにより容易にシステムの構築ができ、また 本システムでは入退室する人物に何ら制限を加えることなく人物識別を行うため、 利用者に何ら抵抗感を与えることがないといった点が挙げられる。
本システム構築のための具体的な手法としては、得られた画像にスティックモデルを 適用し人物の顔の位置を推定、切り出しを行う。その後、あらかじめ辞書に 登録された顔画像との比較により人物の識別を行う。