氏名 : 山口直樹 (289767312)
所属 : 杉原研
題目 : セルフテストモンテカルロ法
概要 :
通常、モンテカルロ計算で用いられる乱数は疑似乱数である。しかし、
どのように工夫したところで疑似乱数は真の乱数ではないので、モンテカ
ルロ計算によっては統計的に偏った結果を出してしまうことがあるのは避
けられない。
そこで手元にある良い乱数列だけでは不足するようなモンテカルロ計算
を考える、良い乱数列に何らかの変換をかけて異なる乱数列を作りだし、
それを用いてモンテカルロ計算を行えば、限られた乱数からいくらでも大
規模なモンテカルロ計算ができることになる。
しかし、これだけではリサイクルされた乱数列の間の関係(相関)が分
からない。リサイクルされた乱数列を使ってモンテカルロ計算をしたとき
に、リサイクルの影響がどのように出るか予想するのは容易ではない。
本研究では、リサイクルが結果に与える影響を、統計的な処理によって
計算結果の精度・信頼性を評価し、その評価自身の精度の評価を行った。
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